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「A turning point in life」人生の分岐点

誰にでも、人生のターニングポイントというものがあると思う。

あの時、違う選択肢を選んでいたら、どんな人生が待っていただろう。

何だか、「世にも奇妙な物語」風になってきたが、私にも2~3回あった。

その時、ベストな選択をしたかどうかは別問題として、人生も後半に入ると、このように過去を思い出すことが多くなる。

1回目はおそらく大学の4回生のときである。

卒論の研究で、昼夜問わず研究室にこもって、竹のタンパク質の構造をPCで画像解析していた。

このタンパク質の結晶構造の解明は歴代の先輩たちが、教授の命を受けて何十年もの間受け継がれてきた研究である。

電子顕微鏡で撮影した画像をもとに立体模型を作成するのであるが、当時のアナログ写真から画像解析には限界があった。

そこで、当時、やっとOSが日本語化されつつあったマックを導入し、アメリカの会社の画像解析ソフトの導入を教授に提案した。

32年前のパソコンのスペックは、メモリ640KB~2MB。HDが20~30Mぐらいだったと思う。

総額300万ほどの費用なのでダメだろうなと思ったのだが、教授は「おもしろそうだ」と言って、ポンと出してくれた。

それから約10か月間、英語のマニュアルと格闘しながらの日々を過ごした末になんとか教授に満足してもらえる模型を完成させた。

ある日、教授に呼ばれて行ってみると、

「君の発想はユニークだから、私が懇意にしているドイツの大学に留学しないかね。」

驚いた。

少し迷った。

しかし、自分にはやりたいことが既に決まっていたので、2~3日後に丁重におことわりした。

あのとき留学していたら、何が待っていたのだろうか?

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