幼い頃、近所の駄菓子屋によく通っていた。
駄菓子屋といえば、おじいさん、おばあさんが細々とやっているイメージがある。
その店は違っていた。
昔ながらの長屋をリフォームしたこぎれいなお店だった。
それだけでなく、若く綺麗なお姉さんが、店番をしていた。
7、8歳だった私はときめいていた。
毎日通った。
同じようなライバルはいっぱいいたと思う。
ある日、近所の暴力団事務所で発砲事件があり、組長だった同級生の父親が撃たれてなくなり、御葬式に参列した。
その時、心に引っかかっていたのは駄菓子屋のお姉さんのことだった。
お店は事件があったところに隣接してたからだ。
案の定、事件以降店があくことはなかった。 何年かたったあと、そのお姉さんが組長のお妾さんだったことを知った。
面白い!
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