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「One summer experience」ひと夏の経験

28年ぐらい前、新卒で入った会社辞め、次の会社が決まり、四カ月ほど、インターバルがあった。

一カ月は九州へ一人旅に出かけ、その後一カ月は、カフェのウエイターのバイトをやり、そのあと2カ月は、白樺湖畔のリゾートホテルのフロントでバイトをした。

求人情報誌を見て、ホテルに問い合わせた。

かなり遅かったので、フロント係などは人気でもう空きがなく、もし空いていたとしても、厨房の皿洗いだと思って、覚悟を決めて、なんでもやるつもりでいた。

意外にも、フロント係は空いていて、すぐにでも来て欲しいということだった。

後から聞いたことだか、問い合わせたときの電話でのトークが採用テストで、その受け応えが合否の判断材料になっていたそうである。

なかなか決まらないところで私が網にかかったそうである。

条件はとても良かった。個室がテレビつきで借りられた。

そして、三食付き。

ありがたいことに、部屋へ案内したときにもらえたチップは、そのまま全額臨時収入となった。

仲間も上司もとても良くしてくれた。

支配人からは、

このまま正社員にならないかと勧められた。

そんな日々の中で、びっくりというか、発見というか…

そのリゾートホテルは、一人一泊2食で15000円ぐらいのところなので、まずまずのグレードだと思う。

料理も和食で豪華だったと感じた。

ところが厨房に行ったときに気付いた。

コックさんや板前さんがいないのである。調理器具もほとんどなく、あるのは大きなお湯の入った鍋だけだった。

え~。

豪華な和食が売りのそのホテルの料理は、ほとんどが湯煎で温めただけのレトルト食品だった。

がっかりというよりは、そのクオリティの高さに驚いた。

ささやかなひと夏の経験でした。

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