受験勉強で悪戦苦闘する我が子をどう見守るかが親として最大の課題と思われます。
なかなか成績があがらないことで、見守る親の方がストレス状態になり、お子さんに口うるさく接してしまうことは少なくありません。
「もっとがんばって!」
「あなたはやればできる」
「まだ精一杯やれていない」
子供の将来を心配し、応援・励ましのつもりでも、実際は、禁句を連発してしまって、結局子供のモチベーションを下げてしまう。
そして、親として子供への苦言が、単に親自身のストレスの解消になってしまっていることに自己嫌悪する。泣けてきます。
3人の兄弟姉妹が東海中学2人と南山中女子部に進学したご父母が面談でおっしゃっていたことを思い出します。
とにかく子供を信じて、一切の口出しをしないことに心がけていたということでした。
また、兄弟で東海中学と麻布中学に合格したご父母がおっしゃっていたのは、親子でとことん向き合って、納得のいくまで話をすることだそうです。
全く逆のパターンに思えますが、2つのご家庭と長年接してきて感じる共通点は、親自身がストレスを上手に解消することで、いつもお子さんの味方で居続けることを心がけいることでした。
2つのご家庭とは本当によく面談をしました。
特にお母様とは、送迎のたびに、毎回30分ほどで、現状の学力と志望校合格への可能性、今後の指導の方向性について説明をしました。
成績の良し悪し以上に、我が子の現状がどうなのかが見えないことや課題となることの解決方法が不明瞭なことが親として最もストレスとなるのです。
子供が「塾は楽しい」「塾の先生は大好き」「授業分かりやすい」と言ってくれているのは、親としては大きな安心材料です。
しかし、本当に長く任せられ、親が安心して子供を預けておける塾の要素は、これらに加えて、家庭の受験ストレスへの対応力とも言えるのではないでしょうか。