お子さんの家庭学習はちゃんとできていますか?
私立中学受験の学習でもっとも懸念されるのがその量の多さです。
小学校でこなす量の比ではないからです。
すでにお子さんの中には、疲弊し始めているケースも少なくないと思われます。
この状況を打開するには、月並みの答えですが、家庭学習の習慣化が大切です。
お子さんにとって、日常の生活で当たり前のものとして感じられるように馴染ませるのです。
歯磨きに疑問を持ち、したくないという方はいないと思います。
では、習慣にするにはどうしたらいいでしょうか?
まずは、塾の授業時間割に合わせて、1週間の家庭学習カリキュラムを作成しましょう。
何曜日の何時にはどの科目の復習をするのか決めてしまうのです。
今まではその日のモチベーションによって、やったりやらなかったりして、量が変化していたものをコンスタントなものにするのです。
その際に大切なことは、睡眠時間を最低8時間確保することと、自由時間も必ず設定することです。
ただし、自由時間はお子さんがダラダラとやっていて、学習時間が無駄に間延びした際には消えてしまうことを計画表作成のときにお子さんに納得させてください。
遅くとも、小5の3学期までには定着させたいものです。
学習の習慣化にどれだけ時間がかかるかで、入塾学年を決めるべきとも言えるでしょう。
なかなか簡単にはいかず、私の経験からすると平均でおよそ2年を費やすことになるのを覚悟していただきたいです。
長い目で見てやってください。
もちろん、学習単元や習熟度によって、家庭学習カリキュラムを細かにバージョンアップしていってください。
当然のように学習時間は増え、自由時間が減っていきます。
目指す目標がある以上、それは仕方がないことだと考えられるようになれば、精神的に大きく成長しているのですから、必ずべた褒めしてやってください。
「遊びたいはずなのに、合格という目標に向かって、がんばっているあなたは、私たちの誇りだよ。本当に成長したね。」
これぐらいは、照れずに真顔で言ってやってください。
これを軌道に乗せることが、学習成果に直結します。
本来なら、親御さんが言わなくても、塾側がひとりひとりの計画表を作成するか、指導がなされるのが普通です。
遅くとも小5の2~3月から、学習カリキュラムの作成を塾側と相談しましょう。