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私立中学・公立高校受験E&A

「私立中学受験・公立高校受験」

愛知県名古屋市では、男子であれば、私立のトップである東海中学、公立高校であれば、旭丘高校の2校が進学したいトップ校として、ゆるぎないものがある。

12歳で私立中学受験にチャレンジして、東海中学合格を狙い、不合格なら他の私立中学には進学せず、地元の公立中学から旭丘高校合格を狙うという考えのご家庭が、いまだに存在する。

しかし、こういった受験方法は非常に難しい。

スポーツで言えば、幼いころから野球で甲子園出場からプロ入りを狙っていた者が、その夢を断たれた瞬間から、次は水泳でオリンピック出場を狙って、頑張り始めるようなものである。

もちろん可能性は、0ではないが、かなり困難を伴う。

実際に、私の指導した生徒の中に、このチャレンジを試みた者がいた。

10歳から3年間塾に通い、日能研模試の偏差値は70近くに達していた。

彼は東海中学合格だけでなく、鹿児島ラ・サール合格も成し遂げ、親元を離れて、鹿児島に行く選択をした。

しかし、中1~高3が6人部屋に入る寮生活が合わず、中2の秋には、地元公立中学校に戻ってきてしまった。

本人は、「旭丘高校合格を目指すから大丈夫。」と言っていた。

確かに彼のポテンシャルからすれば、主要5教科は全く不安を感じない。

しかし、問題は実技4教科(音楽・体育・美術・技術家庭)の内申点だ。

案の定、転入後から、主要5教科は常に学年トップを維持した。内申点もすべて5である。

しかし、実技評価を加味される4教科は、すべて3に留まった。

彼の最終的な内申点の合計は、37であった。

旭丘高校の合格基準は、44~45である。

学力試験で挽回するにしても、43は必要であるという基準である。

結局、彼は実技4科目の内申点に阻まれて、中堅レベルの公立高校に進学した。

私立高校進学は、全く望まなかった。

口には出さなかったが、私立中学に進学したかつての仲間がいるところに入学するのに抵抗があったのだと思う。

3年後、大学受験ではきっと学力勝負で華々しい結果を残してくれると信じて、彼の後姿を見送った。

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