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「Job Change Part3」転職3

白樺湖でのバイトですっかり気持ちのリセットができた私は、9月の1か月間は、身体を鍛えることにした。

ウォーキング、ランニング、軽登山、筋トレの日々を送った。

体重を10キロ減らし、細身のスーツを新調して、新しい職場に臨んだ。

初日、名古屋市内の本社に出勤だったが、名古屋市内の道路事情に疎いのと、極度の方向音痴の為、定刻より10分遅刻の最悪のスタートとなった。

特に事務長には、かなり叱られ、大きく落ち込んだ覚えがある。

配属は、自宅から片道2時間半を要する遠方の校舎となった。

毎日往復5時間の通勤は、かなりしんどいものであったが、直属の上司が当時社内で一番実績を上げている方で、部下指導においては、非常に厳格だという評判を聞いた。

想像以上に厳しいものだったが、前職の社長とは違うロジカルな管理方法が私にはとてもしっくりときた。

2カ月経った12月のはじめ、突然に会社No2の本部長から呼び出しを受け、本社に朝から出社した。

本部長は、私の直属の上司の師匠のような人で、ぺーぺーの私にとっては雲の上の存在だった。

会議室に入ると私の他に20名ほどの人が集まっており、緊張した面持ちで待機していた。

定刻に本部長が入室し、下記のような発表があった。

1.これから3か月間、毎週金曜日の午前中に研修をする。

2.3月スタートする新規出店校舎の責任者を2名選出する。

3.研修中は毎週2名ずつ、次週からの参加資格を失う。

4.研修内容は、商品知識・受験情報・経営感覚・入会説明会ロールプレー等。

5.研修担当は、本部長ひとり。

6.毎週の研修内容は、事前に告知されない。

メンバーは、各校舎で各室長の下でNo2として、頑張ってきた実力者が、室長推薦という形で参加している。

あれ?

私は何だろうか?

私の所属校舎からも、室長の推薦を受けて参加している。

まわりでは20名の候補者が、見慣れない私が何者なのかという空気感を漂わせ始めた頃に、本部長が、私を指して、

「彼は2か月前に入社して、本部長推薦という形で参加するから。」

この恐ろしく簡略された紹介が、その空気感をより一層煽ったようだった。

今から思えば、この本部長の完全な策略だったと思う。

一瞬で場の緊張感が高まり、何名かからロックオンされたように感じた。

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